昨年8月より始めた脳性まひ児の施術の勉強は、『脳性まひ児の発達支援』、『小児の理学療法』、『脳性麻痺と機能訓練』、『脳性まひの治療のアイデア』、『基礎から学ぶ動作訓練』、『臨床動作法の理論と治療』の6冊の本と『ふぇにっくす』という臨床動作法の冊子がテキストでした。
添付資料は整理整頓したものですが、自分用としてはそれなりに整理できたように思っています。大事なことは一人ひとりに適した施術を考え、実践しより良いものに改善していくことですが、全体観と方向性をイメージし、施術のための引き出しを数多く持つことは、「施術の迷子」にならないためには必要なことだと思います。
心・脳と筋肉を両輪とし、言葉と動作コミュニケーションを密にして、患児と施術者が協同でその歯車を回していくこと、右に行ったり、左に行ったり蛇行しながら進むであろう歩みを、随時修正しながら目標に向かって進めていくこと、これが施術者に課せられた課題であると思います。
「良い立位と歩行を獲得させるために、頚部と体幹の動的安定性の活性化、足関節の背屈とつま先の動き、下肢の選択的な運動がとても重要である。」ということ。そして、「頚部と体幹の動的安定性の欠如は、特に筋の未発達が原因である。」ということが最も印象に残ったことであり、緊張の高い筋肉を弛めることと、緊張の低い筋肉を促通し、筋肉を育てることが施術の中心になるだろうと考えます。
下記は表に記載されている「施術の基本」と「参考となる資料」、そしてABMの「9つの大事なこと」に関する過去ブログをご紹介するものです。
□ストレッチ訓練[脳性麻痺と機能訓練4]
□自立坐位獲得機能訓練[脳性麻痺と機能訓練6]
□四つ這い機能訓練[脳性麻痺と機能訓練7]
□立位・歩行機能訓練[脳性麻痺と機能訓練8]
□骨盤の運動性を高めるために内転筋群を弛める[脳性まひの治療のアイデア2:C-4~C-7]
□足部の活性化[脳性まひの治療のアイデア3:C-74~C-75]
□骨盤の回旋[脳性まひの治療のアイデア3:C-78~C-79]
□両下肢の分離運動[脳性まひの治療のアイデア4:C-118]
□大殿筋と大腿四頭筋[脳性まひの治療のアイデア4:C-120(ブリッジ)]
□股関節の運動性[脳性まひの治療のアイデア4:C-115~C-117]
□関節圧縮[脳性まひ児の発達支援2:図8-3]
□前庭刺激[脳性まひ児の発達支援2:図8-5]
□頚坐獲得[脳性まひ児の発達支援2:図10-2~図10-4]
□触覚と振動覚[脳性まひ児の発達支援2]
□足裏で踏み締める[臨床動作法6:図2]
□片足で踏み締める[臨床動作法6:図2~図3]
□踏み締める訓練[臨床動作法7:ふぇにっくす40号]
□絵でわかる動作法[臨床動作法7:付記]
■ABM(アナット・バニエル・メソッド)「9つの大事なこと」
・概要[アナット・バニエル・メソッド1]
・症例[アナット・バニエル・メソッド2]
・一覧表[臨床動作法1](こちらのブログに異常に細かい3枚物の資料を添付しています)