仕事ではないのですが、「プロジェクト計画書」を作ることになりました。25年も営業をしてきたので、“営業プラン”や“新規開拓プラン”に類するものは度々作ってはいたのですが、今回は不慣れなテーマに加え広い視点が求められると思い、また、やり直しは最小限度に抑えたいため、作成する前に少し準備することにしました。
購入した本は石井真人先生の『知りたいことがパッとわかる 事業計画書のつくり方がわかる本』です。作るべきは「プロジェクト計画書」なので、本書の中から必要と思う箇所を重点的に勉強させて頂きました。
ブログはかなりアレンジしたものになっているため、本書の概要をお伝えすることはできておりません。そのため、最初に「はじめに」の一部をご紹介させて頂きます。
著者:石井真人
出版:ソーテック社
初版発行:2010年9月
第1章 伝わる事業計画書の作り方
第2章 事業計画書を作成する前にすること
第3章 ビジネスプラン作成の流れとポイント
第4章 ビジネスプランつくり込みのテクニック
第5章 事業推進フローチャートのつくり方
第6章 損益計算書作成のテクニック
第7章 資金繰り計算書作成のテクニック
第8章 数値情報のポイントまとめるテクニック
第9章 伝わるビジネスプランのポイント解説
はじめに
『「新規事業のアイデアを思いついた瞬間から、事業戦略を考え抜くまでの思考プロセス、さらにその事業戦略を“伝わる事業計画書”に仕上げるまでの作成手順を1から伝えたい」というコンセプトを持って、執筆しました。』
『本書では架空の事業を1つつくり上げ、思考プロセスから事業計画書の完成まで、すべてサンプルをご用意させていただきました。また思考プロセスの流れに沿って、1ページ目から読み進んでいただけるように構成しています。』
『事業計画書は立案者視点で作成するのではなく、詠んでもらう第三者に“伝わる”ように作成しなければ意味はありません。本書では新規事業計画書をテーマにしており、新規事業の素晴らしさを第三者に伝えるための実務ノウハウをサンプルの中に散りばめて解説しております。中長期事業計画書など新規事業以外でも“第三者に伝える”実務ノウハウがそのまま活用していただけるように、イメージ図の使い方や文章の書き方など、作業レベルのテクニックまで網羅しました。』
1.伝わるプロジェクト計画書の作り方
●プロジェクト計画書が与えてくれるメリット
・資金調達において事業計画書が求められる
・立案者の“思い”は文書化しなければ伝わらない
●プロジェクト計画書を構成する具体的な書類
①プロジェクトプラン
「なぜ、いつ、誰が、どこで、誰のために、何を」を客観的な根拠に基づいて解説する書類。事業計画全体のストーリーを作る。
②プロジェクト推進フローチャート
プロジェクト計画のストーリーおよび行動計画を図式化した資料。期日、担当者を明確にする。
③数値シミュレーション
資金繰り計算表
2.プロジェクト計画書を作成する前にすること
●何をプロジェクト化したいのか?「6W1H」で情報整理をする
・Who、Why、What、Where、Whom、When、How
●プロジェクトコンセプトを文書化し全体像をイメージできるようにする
3.プロジェクトプラン作成の流れとポイント
●各構成要素の計画内容を文書化するルール
・各構成要素を「6W1H」で説明する
・チェック表を活用して「知りたいポイント」の欠如を防ぐ
・キーワードは言い回しを統一して繰り返す
●ストーリーの流れを意識するルール
・シンプルに論理的な説明をする
・構成要素と構成要素のつなぎをオーバーラップさせる
・キーワード以外の説明は重複しない
●各構成要素で伝えたいポイントを1つにまとめる
・理解しやすい必要最低限の情報がポイント
-膨大な情報をすべて理解してもらうことは不可能
-特にお金に関わる数値は最も重要
●グラフ・イメージ図などを加えたドラフト版の作成
・構成要素と説明文章を基にページ構成をつくりあげる
・構成要素がページタイトルになる
・プロジェクトプランは枠組みを決めてから着手する
4.プロジェクトプランつくり込みのテクニック
●「表紙」作成テクニック
・作成日、作成者、更新情報(revision)を書く
●「目次」作成テクニック
・目次の項目とページタイトルは必ず一致させる
・ページ番号は最後の仕上げ作業として行う
●「ビジョン」作成テクニック
・できるかぎり目標設定を数値化する
・将来の「ありたい姿」を掲げる
●「予算化戦略」作成のテクニック
・予算獲得に大きく影響するチャネルの各戦略を描く
・獲得率を算出する
・広告等のコストを明確にする
●「情報戦略」作成のテクニック
・情報の整理整頓と維持管理(個人情報保護とセキュリティー)
●「プロジェクトスケジュール」作成のテクニック
・準備項目を時系列で明らかにする
・コスト発生の時期を明確にする
5.プロジェクト推進フローチャートのつくり方
●プロジェクト推進フローチャートの役割
・「実行できるのか」を判断するキーポイント
・コストの発生時期が見える
●プロジェクト推進フローチャート作成前に知っておきたいこと
・可能な限り、各分野の経験者から意見を聞いて参考にする
・項目の棚卸⇒作業期間決定⇒担当者決定の順番で作成する
・役割と要員に問題がないか確認する
画像出展:「事業計画書のつくり方がわかる本」
6.損益計算書作成のテクニック
●収支シミュレーション作成の流れ
・収入と支出を可能な限り洗い出す
・数値情報の根拠を明確にする
●告知にかかる費用を明確にする
・「何を・いくらで・実施するのか」を情報整理する
・獲得目標数に見合う効果の検討
・スケジュールとの整合性
●体制のつくり方
・各役割を明確にする
●経費項目を棚卸する
画像出展:「事業計画書のつくり方がわかる本」
7.資金繰り計算書作成のテクニック
●資金繰り計算表とは
・収入と支出から必要とする資金の不足を正確に把握できる
画像出展:「事業計画書のつくり方がわかる本」
8.数値情報のポイントまとめるテクニック
画像出展:「事業計画書のつくり方がわかる本」
画像出展:「事業計画書のつくり方がわかる本」
9.伝わるプロジェクトプランのポイント解説
●サンプル(『オーガニック化粧品の製造販売事業』)
・本書内では計32枚のスライドが紹介されています。