ヨガ

以前、友人から「ヨガはいいよ」と教えてもらったことがあり、いずれ一度はやってみたいなと思っていました。

場所や時間、費用面で適当なものがあったらと思いながら探していると、親しみやすい、始めやすい感じの講習会があり、早速、大きなバスタオルを持参して参加してきました。

友人が言っていた通り、いい感じです。深い呼吸、適度な身体的負荷、何だか清々しい気持ちになります。「これは続ける価値ありだな」ということで、入会し続けることにしました。

また、一度やってみて、バスタオルは摩擦がなく足元が不安定になりやすいためNGということが分かったので、ネットショップでヨガ用マットを購入し次回に備えました。また、ヨガといえばインドですが、せっかく始めるのだったらヨガがどんなものか、最低限のことは知っておきたいと思い、色々ある中から『ヨガが丸ごとわかる本』という本を買ってざっと一読してみました。

ヨガが丸ごとわかる本
ヨガが丸ごとわかる本

著者:Yogini編集部

初版発行:2016年11月

出版:枻出版社

ブログは目次の黒字箇所です。最初にヨガの概要をお伝えしたかったため、Chapter_7、”ヨガとスピリチュアル”の中にあったものを最初に持ってきています。

目次(Contents)

プロローグ

Chapter_1

ヨガとは何か?

・ヨガとは何かを探ってみよう

・ヨガが与えてくれるもの

・ヨガの歴史

・紀元前から2016年まで世界と日本のヨガヒストリー

・日本のヨガ偉人

・世界の人々に影響を与えたヨギー&ヨギー二

・インドの聖者達

・ヨガする世界のセレブ達

Chapter_2

ヨガの流派について

・古典ヨガと現代ヨガ

-アイアンガーヨガ

-アシュタンガヨガ

-クリシュナマチャリアのアイアンガーヨガ

-沖ヨガ

-クリパルヨガ

-クンダリーニヨガ

-シバナンダヨガ

-パワーヨガ

-ホットヨガ

-リストラティブヨガ

-陰ヨガ

-ライフステージ

-ニュースタイル

・ハタヨガとヴィンヤーサヨガ

・その他

・新しいヨガ

Chapter_3

ちょっとディープなヨガの考え方と哲学

・本当の自分について

・プラシャとプラクリティについて

・人間の体の考えかた 五つの鞘「パンチャコーシャ」

・エネルギーの質、トリグナ

・マンガで知るヨガ「そもそもヨガ哲学って、なあに?」編

・ヨガの八支則について

-ヤマ

-ニヤマ

-アーサナ

-プラーナーヤーマ

-プラティヤーハーラ

-ダーラナ

-ディヤーナ

-サマディ

・禅の十牛図とヨガの関係を見ていく

・ヨガは呼吸が大切な理由

・呼吸がもたらすもの

・いろいろある呼吸法

・プラーナを知ろう

・体に作用するプラーナの流れ

・さまざまな角度からプラーナを捉える

・プラーナとナーディの哲学

・呼吸には「完成」がある

・呼吸とプラーナのことQ&A

Chapter_5

ポーズについて

・アシュタンガヨガの太陽礼拝A

・アシュタンガヨガの「トリスターナ」

・シヴァナンダヨガの太陽礼拝

・立位のポーズ

・座位のポーズ

・後屈のポーズ

・逆転のポーズ

・ポーズ名に出てくるサンスクリット語

・ポーズのことQ&A

Chapter_6

瞑想

・瞑想の基本

・座り方と印

・迷走しないための瞑想コラム

・注意点

・瞑想に種類ってあるの?

・たくさんある瞑想

・マンガで知るヨガ「とにかく瞑想をやってみよう!」編

・マインドフルネス瞑想

・瞑想中に起きていることは

・四つの三昧(サマーディ)状態

・あの偉人達の瞑想

Chapter_7

ヨガとスピリチュアル

・マンガで知るヨガ「スピリチュアル」編

Chapter_8

ヨガのメディカル的側面

・ヨガで健康を手に入れる

・沖ヨガ

・ヨーガ療法

・ヨーガセラピー

・がんへのヨガ的アプローチに注目!

・ヨガの健康における概念

・アーナンドラが語る鞘の話

FEEL THE INDIA

・ヨガを生活に取り入れて楽しむ、学ぶ

-Fashion

-Goods

-Food

-Music&Mantra

-ヨガを学ぶ、習う

-先生になる

-情報を得る

-ヨガのイベント

・ヨガ旅へ出かけよう!

-INDIA

-NEWYORK

-HAWAII

・ヨガ用語辞典

Chapter_7

ヨガとスピリチュアル

「エクササイズからの卒業」と題するページに書かれていたことは次のようなものです。

ヨガを始めると、ヨガが単なるエクササイズではないと知る。日常的にも道徳的なヨガの心が芽生え、そして生き方が変わってくる。それこそが本質的なヨガの始まりなのだ。

そして、次のページにある「目に見えないものを受け入れていく」は、ヨガというものの概要を端的に伝えているように思います。

ヨガはエクササイズではない。そこには深い精神性が横たわっている。ヨガはポーズを中心としたフィットネス部分のみだけではなく、道徳的な、日常の行いへの意識づけから始まり、呼吸を中心に心へ焦点を当て、感情の起伏や、心の波を穏やかにしていくもの。それらは、“目に見えない”ものが多い。

身体的アプローチで目に見えているはずのポーズや呼吸も、目に見えない部分に対してアプローチするのが練習の本質だ。ヨガは論理的には説明できないことまで、すべて丸飲み込みして行っていく。そうすると、到達するところは、感動的で魂が振るえるほどの歓びが存在する場所。ヨガは体にだけアプローチするボディワークではなく、スピリチュアルワーク(魂への行い)なのだ!

Chapter_3

ちょっとディープなヨガの考え方と哲学

本当の自分について

ヨガでは「自分」という存在を追及していく。これはヨガ哲学の根幹である。そして「本当の自分(真我)と自我によって作られた「自分」がいると考える。

-私とは「本当の自分」と「それを取り巻く自分」の二つでできていると考えられている。

-「本当の自分」は、観る存在であり活動する自分を観察している。今「認識している自分」は、この世を体験するための器。傷ついたり、辛い思い、痛い思いをしたのは「本当の自分」ではない。

-「本当の自分」は何があっても常に美しく、尊厳が保たれた満ち足りた存在である。

本当の自分について1
本当の自分について1

画像出展:「ヨガが丸ごとわかる本」

『「本当の自分」は“観る存在”であり、“観られる対象”は自分ではないこの世を体験するための器』

本当の自分について2
本当の自分について2

画像出展:「ヨガが丸ごとわかる本」

『つまりヨガとは、「本当の自分」は“全宇宙”と同じであり、“全宇宙”は「本当の自分」でもあるという心理に気づくことがヨガの最終境地である。』

 

プラシャとプラクリティについて

-プラシャ(真我)とは?

+ヨガでは「自分」は、二つのものからできていると考え、それが一つになることを目的とする。

+二つとは今「認識している自分」と「本当の自分」である。

+プルシャは「本当の自分」のことで、真我ともいう。

+プルシャは常に「自分(自我。認識している自分)」を観察しているが、自我(心)の活動が激しいと、その活動ばかりに意識が向いてしまい、奥にあるプルシャの存在に気づけない。

瞑想は波打つ心(自我)の活動を静め、波がなくなり透き通った湖の底に眠るような「真我」に気づき一つになるための方法である。

+プルシャは大自然(宇宙。大いなるもの)の一部であり、真我と一つになることは大自然と一つになること、自分は大自然の一部だと気づくことでもある。

-プラクリティとは?

+プルシャを取り巻くもので、普遍的なプルシャに対して移りゆくものをプラクリティ(質の源)という。

+プルシャは「質」を持たないので、プラクリティを使って“世界”(生きた宇宙。イーシュワラともいう)を映し出し、それを観察している。

人でいうと、肉体、考え、言葉、行動など、変わり続けるのはすべてプラクリティであり、それをプラクリティが観ているということになる。

+プラクリティが濁ごることなく浄化されていれば、真我とつながりやすくなり、大いなるものの智慧に基づく生き方ができる。

ヨガの八支則について

-ヨガの八支則はヨガのゴールに到達するための方法であり、考え方である。

ヨガの八支則は自分自身における抑制、つまり自分で自分のことを管理するということである。

-『ヤマ[Yama]は禁戒として訳されることが多く、日常生活で慎むべきこと(してはいけないこと)ということだ。そしてヤマとセットとなるのが、ニヤマ[Niyama]。これは勧戒と訳され、自分自身が努めるべきこと(すべきこと)だ。

ヤマとニヤマの中は五つに分かれている。ヤマには、アヒムサ(非暴力)サティヤ(正直)アスティーヤ(不盗)ブランマチャリア(禁欲)アパリグラハ(無執着)ということが含まれる。

そして、ニヤマには、シャウチャ(清潔)サントーシャ(知足)タパス(苦行)スワディヤード(独習)イーシュワラプラニダーナ(信仰)というものが含まれる。

これらのヤマ、ニヤマはヨガをするものにとっての道徳的戒律として存在している。ただ、日常生活、社会生活で、これらを完璧に行うことができたら、言わば聖人であり、神であるという人もいる。それほど難しいものだと考えていいだろう。

これらヤマ、ニヤマのような道徳的な考え方を持ちながら生活を律し、自分として心に引っかかることはない状態にしておき、アーサナ[Asana](坐法)により体の滞りをなくし、プラーナーヤーマ[Pranayama](調気、呼吸)によって呼吸を整え、プラティヤーハーラ[Pratyahara](感覚抑制)により感覚を内へと向けて、ダーラナ[Dharana](集中)で自分の中へ集中し、それが深くなりディヤーナ[Dhyana](瞑想)の状態へ。そこから瞑想していることも忘れるほど、一つの意識になる。すべてのものと隔たりのないような状態になり、融合、合一するサマディ[Samadhi](三昧)と続くのだ。これらは段階的に考えられていることが多いが、すべて横並びで、それぞれちょっとずつ高めていくという考え方もある。どれかを一つ高めても仕方がなく、どれもやり続けなくてはならないということ。』

Chapter_8

ヨガのメディカル的側面

がんへのヨガ的アプローチに注目!

補完代替治療としてのヨガの可能性
補完代替治療としてのヨガの可能性

画像出展:「ヨガが丸ごとわかる本」

補完代替医療としてのヨガの可能性

『医療的側面をあわせもつヨガ。その可能性は乳がん予防や、再発予防にまで広がる。ヨガの次のステージはメディカルシーンへの貢献だろう。』

『現在、乳がん経験者、及び多くの女性に向けて、ヨガを通して乳がん予防のクラスを開催していたり、さまざまなシンポジウムや講演等で乳がん予防や再発予防にヨガの良さを伝えているアクションが多くある。』

 

-ゆっくりした動きのヨガは、治療経験者や治療中の人にも無理なく行うことが可能である。

-筋肉を鍛える必要があるならば、鍛える筋群の筋力アップを目的にあった“ポーズ”を取り入れることができる。

-硬くなった筋肉を緩める効果が期待できる。

-ヨガの基本である呼吸法は、副交感神経の働きを高め不安や緊張を軽減する。

-リラックス効果によりNK細胞などの免疫細胞が活性化し、がん細胞への攻撃力を高める。

-補完代替医療としてヨガは注目されている。1998年には米国国立衛生研究所がヨガ研究に公的資金の投入を開始し、2013年にはハーバード大学がヨガと瞑想の効果を科学的に検証する試みが行われるなど、米国ではヨガは統合医療の一つとして浸透してきている。